カマキリの赤ちゃん大発生!
今宵私は、回想にふけっていました。
そして、ふと思い出しました。
10年以上も前のことです。
ご飯の支度にキッチンに立った私は見つけたのです!
床にうじゃうじゃとうごめく透明なものを。
私は顔を床に近づけました。
よ~く見るとそのうじゃじゃは、
なんと!
カマキリにそっくりな形をしているのです。
カマキリにそっくりな形の透明のうじゃうじゃが、
列をなして歩いているのです。
こんなことってある?
ここは、キッチンですよ?!
でもね、どう見てもカマキリの赤ちゃんなんです。
だってね。形がカマキリなんですよ。
色は透明だし、大きさは1センチもないくらい。
でも形はカマキリ!!
なんで?
どうして?
ゴキブリがカマキリの赤ちゃん産むわけないし・・・
米粒がカマキリの赤ちゃんに化けるわけないし・・・
では、一体どこから来たの?
赤ちゃんがいるということは、
お母さんがいるはず。
・・・いや、お母さんは
赤ちゃんを置いて逃げたとしても、
卵はあるはず。
卵は産み落とした場所から逃げられないはず。
私は探しました。
あちこち探しました。
そしてとうとう見つけましたよ!
どこにあったと思います?
それは、赤ちゃん発見現場から、
10メートル以上も離れたリビングの、
カーテンの上の方の、
ひだのかげにあったんです!
私は思わず感動してつぶやきました。
「おお、カマキリの赤ちゃんよ。
君たちは生まれたばかりの
そのおぼつかない足取りで
はるばるここまでやってきたのかい?」
・・・とここまで回想した私は、
ふと我に返りました。
・・・で、そのあとどうしたんだっけ?
外に逃がした?
家で飼った?
もう、あれから10年以上も経ちますからねえ~
どうしても思い出せない私は、
当時小中学生だった息子たちにラインで聞いてみました。
「あ~そんなことあったね~」
「どうしたっけ?」
・・・・・・・・・・・
おいおい、若い記憶力をあてにしたけど、
みんな忘れちゃったのかい?
・・・と、諦めかけたころ、
いきなり来ましたよ!
「薬で排除?」
「掃除機で吸った?」
Σ( ̄□ ̄|||) Σ( ̄□ ̄|||) Σ( ̄□ ̄|||)
この夢のない返事で、
私の回想劇は静かに幕を閉じたのでした。
(-_-)zzz
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